――まちがっても肯定してくれるお父さんも、素敵ですね。

 ありがとうございます。おかげで長男には「お父さんみたいにちゃんと言葉で伝えられる人になりたい」と言ってもらえます。

 このまえ学校で「どんな人になりたいか」を書くところに、息子は「淳治」って書いていました(笑)。

――尊敬されているんですね。でもなぜ名前を呼び捨て?(笑)

「お父さん」だと、父親という役職になっちゃうと思ったんでしょうね。姓は同じだから「淳治」だけでいいと思ったのかな。

 うれしいんだけど、なんだか少しズレている。それがまた子どもの面白いところです。

(構成/神 素子)

【後編を読む】「幼稚園を中退し、毎日プラモデルの説明書を読んでいた」 『愛を込めて花束を』作詞家・いしわたり淳治が振り返る子ども時代
言葉にできない想いは本当にあるのか2

いしわたり 淳治

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神素子
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