――一つの行動をただ良い悪いとジャッジするのではなく、その背景を聞いていくのですね。
ええ。とはいえ、私も人間ですから常に冷静に話を聞き、上手に子どもに話を伝えられるというわけではありません。「言い方や注意のしかたが間違っていたな」と思うこともありますし、失敗することばかりです。
ただ、うまくいかなかったときはちゃんと謝って、改めて別の言い方、別の行動で、思いを伝えられるように努力しています。恐れずにトライアンドエラーを繰り返すことが大切ですね。そのためには、やはり知識が必要ですから、発達障害や子育てについて、インクルボックスの活動で専門家の皆さんが教えてくださる方法を学び、知見のアップデートを続けるようにしています。
親として反省してばかりですが、でもそんなとき、息子はいつも言ってくれるんです。「お父さんは悪くないよ。お父さんは、いつも頑張ってくれている」って。そんな言葉を聞くと、やはりこれからももっと息子の支えになりたいと思います。
(取材・文/玉居子泰子)
※後編〈6年生の12月に麻布中の受験を決意し合格 元テレ東・赤平大アナがギフテッドの息子と実践した勉強法とは〉に続く
著者 開く閉じる