絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう? そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

 朝、学校に行く前、こぶたのピクルスはカバンの中を点検します。

「教科書、よし! ノート、よし! エンピツ、よし! ハンカチ、よし! わすれ物は、ひとつもなし!」

 学校に向かう途中、ピクルスは牛の牛乳屋さんに出会うと、「ぼく、わすれ物が、ひとつもないんだ」と誇らしげに話します。でも、それを聞いた牛の牛乳屋さんは、「わすれ物だって?」と大慌て。なんと、いのぶたさんの家に牛乳を配達しわすれてしまったのです。ピクルスは「ぼくが学校に行く途中で届けるよ」と言って、牛乳をひと瓶、預かります。

 牛乳をカバンにしまうと、ピクルスは大きな声でカバンの中を点検します。

「教科書、よし! ノート、よし! エンピツ、よし! ハンカチ、よし! 牛乳、よし! わすれ物は、ひとつもなし!」

 その後もピクルスは、ロバのパン屋さんやヤギの新聞屋さんに出会い、そのたびにわすれ物を預かることに。さて、ピクルスはわすれ物なく無事に学校にたどり着けるのでしょうか!?

 ちょっぴり間の抜けたラストに思わず笑ってしまう「ピクルスのわすれ物」をはじめ、「ピクルスと卵」「ピクルスの大ニュース」「ピクルスの海水パンツ」の4話を収録しています。

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加治佐志津
ライター 加治佐志津

新聞記事やWEBメディアの編集・執筆を経て、2009年よりフリーランスライターに。絵本と子育てをテーマに取材・執筆を続ける。これまでに取材した絵本作家は100人超。漫画家の夫と2013年生まれの元子鉄の3人暮らし。

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