(撮影/写真部・張溢文)
(撮影/写真部・張溢文)

 約7年前、学部教育の改革でトライリンガル人材の育成や意欲的な学生を集めた教育プログラムを導入。他にも、有志の学生が卒業生と交流する場をつくるなど、キャリアに主体的に取り組む学生も多いという。

 先行き不透明な新型コロナの影響で21年卒の就活が危惧されるが、実際は22年卒のほうが影響する可能性が高いと指摘するのは、マイナビのHRリサーチ部の東郷こずえさんだ。

「急なオンライン対応を強いられた今年と違い、22年卒以降はウェブと対面の両方を使いこなすことが前提となります。今年のように『対応できていなくても仕方ないよね』と思ってはもらえません」

22年卒の就活は未知数

 オンライン就活元年ともなった今年は、いわば企業も学生も下駄をはいていた状態。22年卒からは通用しなくなる。

(撮影/写真部・張溢文)
(撮影/写真部・張溢文)

 さらに気がかりなのは、今夏オンラインでしか企業と接点を持てなかったインターン生たちだ。東郷さんは言う。

「インターンシップ期間中に企業と直接接点を持てた21年卒と違って、当初からコロナ禍にある22年卒はあらゆるフェーズでオンラインとの併用が前提になると考えられます。それがどう影響するのかが未知数で、就活のときだけでなく入社後も注意が必要です」

 売り手市場から一転するこれからの就活では、学生も企業も大学も「新しい距離感」が求められている。

(編集部・福井しほ)

※AERA 2020年10月26日号「人気102社の採用したい大学」特集から抜粋

著者プロフィールを見る
福井しほ

福井しほ

大阪生まれ、大阪育ち。

福井しほの記事一覧はこちら