「将来の夢は学校の先生だけれど、勉強が苦手。どうすればいい?」という相談を送ってくれた9歳のりこぴんピーヤ。数多くの子ども向けライブを開催し、子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA with Kids+の本連載。小島さんは、「勉強が苦手なほうがいい先生になれるかも」と言います。苦手を乗り越える方法や、夢をかなえるために大事にしていることを教えてくれました。

MENU 苦手を分解して、やりやすいところからやってみよう 授業を受けるときは先生になったつもりで 勉強が苦手な人ほどいい先生になれる! 何よりも「なりたい気持ち」が大事

【よしおの答え】

 りこぴんピーヤは、先生になりたいんだね。勉強が苦手だけど、目指そうと思う意志が素晴らしい!

 苦手なことって、苦手→できない→嫌いになってしまうことも多いけど、りこぴんは「苦手」と「嫌い」をしっかり分けて考えられている。それってすごいことだよ。

 苦手を乗り越える方法はもちろん、夢をかなえる方法についても、一緒に考えていこう!

苦手を分解して、やりやすいところからやってみよう

 りこぴんは、勉強の何が苦手かな? よしおは社会や歴史の暗記科目は得意だったけど、理科が苦手だった。たぶん苦手といっても、この科目はちょっと苦手で、この科目はすごく苦手とか苦手度合いにも違いがあるはず。例えば算数にしても、足し算は得意だけど引き算は苦手とか、単元によっても苦手度合いが違うかも。

 そこでおすすめなのが「これはまあまあできるかも」という、ちょっとでも得意なことから始めること。よしおは大学受験のとき、社会と英語と国語の試験があったんだけど、勉強のスタートは得意な社会にしていた。得意だと問題がスイスイ解けて、気持ちが上がる。すると、苦手な科目にも入りやすかったんだ。

 気持ちが楽しくなると勉強にもとりかかりやすいと思うから、漫画で歴史や理科を教えてくれる学習漫画を読むとか、よしおのYouTube「おっぱっぴー小学校」みたいな学習動画を見るとかもおすすめ! よしおは家族で世界地図を見ながら「アメリカはどこでしょう?」なんてクイズ大会をしたりもしていたよ。自分が楽しくできる勉強方法を見つけて、苦手意識がやわらぐといいね。

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小島よしお
小島よしお

小島よしお(こじま・よしお)/1980年、沖縄生まれ千葉育ちのお笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子ども向けのイベントを多数開催している。

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