(AERA 2021年11月22日号より)
(AERA 2021年11月22日号より)

「国を挙げて貯蓄から投資へのシフトを奨励してきましたが、国民の間ではなかなか浸透しなかったのが実情でした。ところが、ここ2年程度で地殻変動が発生し、つみたてNISAを通じた投資やポイント投資を始める人が急増しています。コロナ禍の巣ごもりで、将来について見つめ直す時間ができたことも影響しているかもしれません」

 こう語るのは、楽天証券経済研究所ファンドアナリストの篠田尚子さん。「老後資金が2千万円足りない問題」が騒がれたのも刺激になっているだろう。

「税制優遇が受けられ、金融庁が投資対象を厳選している『つみたてNISA』という制度にも背中を押されて投資を始めてみようとしたら、ポイントでも投資できることを知ったというパターンの人が多いようです」(篠田さん)

(金融ジャーナリスト・大西洋平)

AERA 2021年11月22日号

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大西洋平

大西洋平

出版社勤務などを経て1995年に独立し、フリーのジャーナリストとして「AERA」「週刊ダイヤモンド」、「プレジデント」、などの一般雑誌で執筆中。識者・著名人や上場企業トップのインタビューも多数手掛け、金融・経済からエレクトロニクス、メカトロニクス、IT、エンタメ、再生可能エネルギー、さらには介護まで、幅広い領域で取材活動を行っている。

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