■大型契約で富豪への道

 ヘンリー王子夫妻は次々に大型契約を成立させるなどして、富豪への道を歩んでいる。動画配信世界最大手のネットフリックスや、音楽配信サービスのスポティファイとの契約だけで約220億円に達するといわれる。王子は回顧録の前払い金で約23億円を受け取った。英国などからのすさまじい批判をものともせず、英王室を利用して名を上げブランド価値を高める王子夫妻のビジネス熱には圧倒される。英国の「ザ・サン」紙によると、2人のパーソナルブランドは約400億円と見積もられ、さらに将来的にサセックス・ブランドは1千億円を超えることもあり得るという。

 一方、小室夫妻は、ともに英語が堪能であり、安全に気を付けながらもニューヨーク暮らしを楽しまれると思う。穏やかで落ち着いた日々を送られ、眞子さまの複雑性PTSDが一日も早く治癒されるように祈りたい。(ジャーナリスト・多賀幹子)

AERA 2021年11月1日号の特集「眞子さま結婚 批判の深層」より抜粋

※敬称は取材時のものです

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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