学校の歴史の勉強って、政治の流れを習うのが基本です。でも歴史って政治的な流れだけがすべてではなくて、文化もあるし、その時代の人々がどう思っていたか、どういうものを作っていたかみたいなことまでも含まれるんですよね。掘れば掘るほど知らなかったということが出てくるんです。

「歴史がわかると今がわかる」とは、高校時代の世界史の先生の言葉ですが、その通りだな、って思います。現代社会の問題をひもとくヒントが歴史には集まっています。なぜ中東はいつも揉めているのとか、なぜベトナムは社会主義なのかとか、エジプトのスエズ運河がある理由はとかが、よくわかります。

 歴史を知っておくと、世界が面白く見えるんです。すごいですよね。

(構成 編集部・三島恵美子)

AERA 2021年3月29日号