「日本でも集団免疫あると言っていい」と見る専門家 抗体なくても免疫が有効に働いた例も (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「日本でも集団免疫あると言っていい」と見る専門家 抗体なくても免疫が有効に働いた例も

日本の「緩い」コロナ対応はスウェーデンに近い。感染者は少ないが一種の集団免疫を獲得しているとの見方も/11月18日、東京都新宿区 (c)朝日新聞社

日本の「緩い」コロナ対応はスウェーデンに近い。感染者は少ないが一種の集団免疫を獲得しているとの見方も/11月18日、東京都新宿区 (c)朝日新聞社

「普段はNKの値が高い高校生でも、期末試験の直前に計測すると見事に下がります。メンタルな要素でNKの値が下がってウイルス性疾患になりやすいデータは山ほどあります」

■ワクチンは打つべきか

 北海道や大阪で起きつつある医療崩壊の危機について、医師の中には感染を判定するPCR検査が「やりすぎ」だとの指摘もある。試薬を混ぜたDNA溶液の温度を繰り返し上下して検体の増幅を計る検査法だが、日本はかなり厳格に行っているという。ある医師はこう話す。

「普通は20回前後のところを30~40回増幅するので、ほとんど病原性のない死んだウイルスを引っ掛けるケースが増える。これは偽陽性です。非常に感度の高い検査をそこまで幅広くやることは安全性の観点からは素晴らしいが、実質的にはそれがブレーキになる」

 安全と医療態勢維持のジレンマについて、別の医師はこう言う。

「保健所の指導に従えば濃厚接触者は動けない。医療従事者も周囲で一人PCR陽性が出ちゃうと働けなくなって、医療崩壊につながっている」

 コロナと共存するためには発想の転換が必要だ。どんなに気をつけていても、感染から完全に逃れることは不可能だ。

 イギリスで接種が始まったワクチンにも期待がかかるが、性急が故の危険性はないのか。奥村教授はこう締めくくった。

「インフルエンザと比べると新型コロナは抗原性が弱いから、効果も短い代わりに副作用の心配もほとんどない。特にお年寄りやよく飲み歩く人は打っておいた方がいいと思います」

(編集部・大平誠)

AERA 2020年12月21日号より抜粋


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