温かくても冷たくてもおいしく食べられます(筆者撮影)
温かくても冷たくてもおいしく食べられます(筆者撮影)
卵を割る作業も、だいぶ上手になりました♪(筆者撮影)
卵を割る作業も、だいぶ上手になりました♪(筆者撮影)

 10月31日はハロウィン。我が家では毎年、子どもたちが仮装をして小さなバケツを手にあふれんばかりのお菓子を集めていましたが、コロナ禍の今年はお友達とお菓子交換、というわけにはいきそうもありません。

 そこで今年は、子どもと一緒にかぼちゃを使用したお菓子を作ってみるのはいかがでしょうか? 今回ご紹介するのは、簡単で失敗しらずのかぼちゃのチーズケーキです。

 そして、せっかくかぼちゃを使うのですから、子どもたちにかぼちゃについての知識も伝えていきたいところ。私が経営する子ども向けの料理教室「リトルシェフクッキング」でかぼちゃを使ったレシピを作ったときには、「かぼちゃの食べごろはいつかな?」というお話をしました。

 今では1年中スーパーに並んでいるかぼちゃですが、かぼちゃが一番おいしい「旬」の季節は、秋ごろから年末くらいと言われています。かぼちゃの収穫の時期は夏ごろですが、そのころのかぼちゃは甘味が少ないので、1カ月程度日陰で保存して追熟することで甘みを出しているのです。旬の食べ物は、栄養価が高く、おいしく、しかもたくさん出回るので価格も低くなります。

 個人差はあるものの、子どもたちは年長さんくらいになると、季節感がだいぶ身に付き、旬についても理解できるようになります。「寒くなってきてかぼちゃが甘いから、かぼちゃ食べたいね!」なんて会話をしながら、上手に旬を取り入れた食卓を子どもと一緒に楽しめたら素敵ですね。

 さて、かぼちゃのチーズケーキのポイントの一つは、かぼちゃが温かいうちに調理すること。そうすることで、他の材料とよく混ざり、裏ごししなくても滑らかなチーズケーキを作ることができます。卵は一気に加えず3回に分けて加えることも大切です。

 もう一つのポイントは、シナモンを加えること。子どもはシナモンが苦手なのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、子どもたちは意外とシナモンが大好き。そしてシナモンを加えることで、かぼちゃの自然の甘さが引き立ちます。初めてシナモンを使うお子さんには、「今から使うこのスパイスはシナモンといって、ケーキをもっと美味しくしてくれる魔法の食材なんだよ!どんな香りがするかな?」と言ってシナモンの芳しい香りを体験させてあげてください。きっと、「いい匂い!」と目を輝かせて喜んでくれるはずです。

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武田昌美

武田昌美

武田昌美(たけだ・まさみ)/リトルシェフクッキング株式会社代表取締役、子ども料理研究家。料理を通じて子どもの才能を開花させ、挑戦する勇気・失敗への前向きな姿勢を養うことを目的とする料理教室「リトルシェフクッキング」を経営。2歳から19歳まで、のべ2000人以上の子どもに料理の楽しさを教えている。https://little-chef-cooking.com

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