楽天家だ。

 10代で芸能界に入った。年上の人ばかりの大人に囲まれ、「自分も合わせていかないといけない」と背伸びして自分を縛っていた。20歳になれば自分も成熟するかと思っていた。大人と子どもの、明確な境界があるかのように。

 「でも、成人しても何も変わらなかった。なんだこれは!」

 力が抜けた。人生を楽しめばいいやと思うことにし、生活も仕事も自分なりに楽しめるようになった。

 「役に影響されるタイプ」と自認する。「多少なりとも共感がもてないと、演じることは難しいので……」

 今後は、

 「新しいものに挑戦したい。毎回ちょっとでも違うものをやり、そのときそのときの、変わっていく自分を残せたらいい」

 と願う。

 「様子を見ながら、仕事とプライベートのどちらも楽しんでやっていきたい。どっちも大事にしたいから」

(ジャーナリスト・若林亜紀)

※2006年7月17日号を再掲

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