黒羽麻璃央「仕事やめようかな」を奮起させた意外な言葉と「生命を削っても伝えたいもの」 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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黒羽麻璃央「仕事やめようかな」を奮起させた意外な言葉と「生命を削っても伝えたいもの」

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大道絵里子AERA
俳優 黒羽麻璃央 (c)フジテレビ

俳優 黒羽麻璃央 (c)フジテレビ

 ジュノン・スーパーボーイ・コンテストの準グランプリを獲得し、あの「テニミュ」で初舞台。以来、2.5次元舞台からグランドミュージカルまで、第一線で活躍を続けている。AERA 2020年9月14日号から。

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「ミュージカル『刀剣乱舞』」、舞台「黒子のバスケ」など、次々と人気の2.5次元舞台に出演し、仕事が途切れたことはない。しかし、意外にも「俳優として生きていく覚悟が決まるまでには時間がかかった」という。

黒羽麻璃央(以下、黒羽):初舞台から挫折の連続でした。最初は、根拠のない自信があったんです。「俺はジュノンボーイだぞ」と(笑)。「その辺でスカウトされたやつと違うんだ」という変なプライドがあった。ところが稽古が始まったら、何一つできなかったんです。ダンスも歌もお芝居も、キャストの中で一番できなかった。見事に出鼻をくじかれて、最初は、もう本当に毎日、涙を流しながら稽古場から帰っていました。

 稽古を重ね、千秋楽を迎えた。一つの作品を完成させる喜びを知り、舞台が好きになっていく。

黒羽:ミュージカル「テニスの王子様」が終わったあと、「ミュージカル『刀剣乱舞』」の演出家、茅野イサムさんに出会って、発声の仕方から舞台に向き合う姿勢、ハングリー精神まで、すべてを鍛え直されました。できないやつをできないままにしない愛のある方で……ちょっと顔が良くてゲームやアニメのキャラにスタイルが似ているだけじゃ、この先やっていけないという、すごく大切なことを叩きこんでくれた。当時は怖すぎて記憶から消えているところもありますけど(笑)。ずっと自分の成長を見届けてほしいと思う恩人です。

■もう失うものない

 2.5次元ミュージカルの人気俳優となっていく一方で、常に葛藤があった。

黒羽:芸能といえばテレビのイメージが強くて、舞台をどれだけやっていても、宮城にいる地元の親戚や友だち、友だちのお母さんとかには伝わりにくい。期待してくれたみんなに「あいつ、今何やってるんだろう」と思われるのが嫌だなって、そんな思いが強くありました。でも、舞台の仕事はずっと入っていて。4年前くらいかな。仕事でもプライベートでも嫌なことが重なって、もう仕事をやめようかと思ったんです。いわゆる“病み期”でした。僕、メンタル、よわよわなんですよ(笑)。


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