3人体制になったNEWSも、一歩ずつ積み重ねていく姿勢はこれまでと変わらない。

増田:自分たちが作ってきた音楽や作品、ファンの方や支えてくれるスタッフさんとの関係性には自信があるし、大切に思う気持ちは何も変わらずそのままです。僕が担うことも、以前からやっているライブの演出、衣装を考えたりする部分は変わらないと思います。でも、もっともっと知識は欲しい。コンサートの演出に使う最新の機構や照明については小さいことでも全部知りたいし、常にセンスを磨いていきたい。また、グループとして一つ上の階段にのぼれる年齢になってきていると思うので、逆に今までできなかったことにも挑戦していきたいと思っています。それも一歩ずつ、ですけど。

 小さな幸せを感じる瞬間は?

増田:仕事ができること。外出自粛期間中、自分一人ではなにもできないということを改めて感じました。スーパーに行って、この野菜を作ってくれる人がいるから食べられるんだと思うと、にんじんを見て泣きそうになったりもしました。だからいま、キャスト、スタッフ一丸となって作り上げていく舞台に向き合えるのが本当にうれしい。気分が沈んでいる人も多いと思いますが、「ここ何年かで一番楽しい1日だった」という時間を提供できるように準備しているので、楽しみに来てください。

(構成/ライター・大道絵里子)

AERA 2020年9月7日号