放送後、SNSには「直虎ファンにはたまらない最強スリーショット!」「奇想天外なストーリーがよかった」といったドラマそのものに対する感想から、「3人のお宅訪問みたい」「セッティングから撮り直しまで出演者がやったと思うとすごい」といった、リモートならではの感想も多数見られた。

「転・コウ・生」制作統括を務めた藤並英樹さん(41)は言う。

「今回のドラマで、スタッフと出演者が一堂に会するという、ドラマの常識が覆りました。ただ、やはり収録後は『早く顔を合わせたいね』と言い合っていましたね。一方で打ち合わせや編集などをリモート作業にすることは、作業の効率化や『働き方改革』にもつながる。海外や地方の人とも気軽にコラボレーションできるなどのメリットもあり、備えておくべき一つの収録手法だと思いました」

 6月30日からは、藤並さんが制作統括を務める「麒麟がくる」の収録も再開した。幸い、大規模な屋外ロケはほぼ終了しており、感染症対策をしながらスタジオ収録を進めるつもりだという。(ライター・大道絵里子)

AERA 2020年7月6日号より抜粋