小島慶子「コロナ疲れで心のケアも急務に 厚労省の『心の相談』チャットを使ってみた」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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小島慶子「コロナ疲れで心のケアも急務に 厚労省の『心の相談』チャットを使ってみた」

連載「幸複のススメ!」

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小島慶子(こじま・けいこ)/エッセイスト。1972年生まれ。東京大学大学院情報学環客員研究員。近著に『幸せな結婚』(新潮社)。『仕事と子育てが大変すぎてリアルに泣いているママたちへ!』(日経BP社)が発売中

小島慶子(こじま・けいこ)/エッセイスト。1972年生まれ。東京大学大学院情報学環客員研究員。近著に『幸せな結婚』(新潮社)。『仕事と子育てが大変すぎてリアルに泣いているママたちへ!』(日経BP社)が発売中

厚生労働省が開設した「新型コロナウイルス感染症関連SNS心の相談」。平日は18時から21時30分、土日祝日は14時から21時30分まで相談を受け付ける<https://lifelinksns.net/>(撮影/写真部・掛祥葉子)

厚生労働省が開設した「新型コロナウイルス感染症関連SNS心の相談」。平日は18時から21時30分、土日祝日は14時から21時30分まで相談を受け付ける<https://lifelinksns.net/>(撮影/写真部・掛祥葉子)

 タレントでエッセイストの小島慶子さんが「AERA」で連載する「幸複のススメ!」をお届けします。多くの原稿を抱え、夫と息子たちが住むオーストラリアと、仕事のある日本とを往復する小島さん。日々の暮らしの中から生まれる思いを綴ります。

*  *  *
 もうコロナに疲れた……という人、結構いるのでは? 目に入る情報は全てコロナ、知人との話題もコロナ。先が見えない不安に加えて、収入が激減したり、健康リスクにさらされたりするのですから、気持ちが休まることがありません。今、不安でないという人は、ごく一部の長期完全籠城できる富裕層だけかもしれません。

 非常時には多くの人が心のケアを必要とします。でも、厚生労働省や東京都のwebサイトのトップには、メンタルケアのサポートについて目につく表示がありません。今はお金や体調やメンタルなど、いくつもの不安を抱えてサイトを訪れる人が多いのですから、「お金の不安」「健康の不安」「心の不安」と三つのボタンを作って、クリックして質問に答えていくと必要な情報や支援にたどり着けるような仕組みがあるといいのではないでしょうか。

 厚労省では平日の18時から21時30分までと土日祝日の14時から21時30分まで、チャットで「心の相談」を受け付けています。私も試しに使ってみましたが、相談者の気持ちに寄り添う姿勢が感じられました。それだけでも不安を感じている人にとっては助けになります。ただ、同時に適切な情報にたどり着けるようにガイドする機能も必要だと思いました。

 不安は漠然としていればいるほど大きくなるもの。何が不安かも把握できないまま、膨大な項目の羅列の中から自分が知りたい情報を探し出すのは至難の業です。心の相談チャットや見やすいチャートを入り口に、不安の正体を知り、今使える制度など、具体的な情報を得ることができれば安心します。

 不安の感染者は、ウイルスの感染者以上に多いはずです。外出自粛が長引けば、メンタル面で追い詰められる人も増えます。心のケアの充実が急務です。

AERA 2020年4月20日号


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小島慶子

小島慶子(こじま・けいこ)/エッセイスト。1972年生まれ。東京大学大学院情報学環客員研究員。近著に『幸せな結婚』(新潮社)。共著『足をどかしてくれませんか。』が発売中

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