撮影/写真部・片山菜緒子
撮影/写真部・片山菜緒子

 地球を大切にするには、一人ひとりによる「SDGs」の17のゴールに当てはまる行動が必要不可欠。AERA2020年4月6日号では、仕事終わりにちょっと意識を変えるだけでできる貢献を紹介する。

【地球の未来を救う33の習慣はこちら】

●17のゴール全部に貢献しよう
(1)貧困をなくそう
(2)飢餓をゼロに
(3)すべての人に健康と福祉を
(4)質の高い教育をみんなに
(5)ジェンダー平等を実現しよう
(6)安全な水とトイレを世界中に
(7)エネルギーをみんなにそしてクリーンに
(8)働きがいも経済成長も
(9)産業と技術革新の基盤をつくろう
(10)人や国の不平等をなくそう
(11)住み続けられるまちづくりを
(12)つくる責任つかう責任
(13)気候変動に具体的な対策を
(14)海の豊かさを守ろう
(15)陸の豊かさも守ろう
(16)平和と公正をすべての人に
(17)パートナーシップで目標を達成しよう

*  *  *

さぁ、仕事終わり。自分磨きのため習い事に通うのは(4)質の高い教育をみんなにへの貢献だ。健康のためジムなどに通う人は(3)も加えていい。

 地元の商店街で買い物をしたり、地場の食材を買ったりすることは(9)に合致する。スーパーで1円でも安いものを探すのも楽しいけれど、途上国の労働者が搾取されないよう配慮されている「フェアトレード」認証のある商品を買って、(1)貧困をなくそうと、(8)働きがいも経済成長もへの貢献をWゲットするのもちょっとステキだ。

 フェアトレードのように、買うことでSDGsに貢献できる認証商品は他にもある。たとえば「FSC認証」は適切に管理された森林の木材を使った紙製品や家具に与えられる。スギなどの人工林は放っておくと荒れてしまうので、労働環境や安全に配慮しながら、計画的に生産された木材を使うことで(15)に貢献できる。海を汚すような餌を使ったり、捕りすぎたりしないようにした水産物の「MSC」や「ASC」、熱帯雨林保護に配慮したコーヒーなどに付けられる「レインフォレスト・アライアンス」などもある。

 ただ、これらの認証付き商品はやや値が張るのも事実。フェアトレード商品を買うのが難しい人は、日々の習慣からはちょっと外れるが、赤十字などへの寄付や、余った食べ物を寄付する「フードドライブ」運動に参加することで、(1)への貢献を達成するのも手だ。(ライター・井上有紀子、編集部・上栗崇)

AERA 2020年4月6日号より抜粋