フリーランス医師=「ドクターX」は幻想 でも給与は勤務医より「はるかによくなる」 (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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フリーランス医師=「ドクターX」は幻想 でも給与は勤務医より「はるかによくなる」

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小長光哲郎,井上有紀子AERA#仕事#働き方
※写真はイメージ(gettyimages)

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 18年4月、東京で会社を立ち上げた。現在は週に1回、昭和大学病院附属東病院睡眠医療センターで非常勤医として、赤ちゃんの夜泣きなど「子どもの睡眠」を中心に、外来診療を行う充実した日々を送っている。

 ツイッターやユーチューブで医療や転職の情報を発信する関東在住の30代の整形外科医「おると」さんは、大学病院などでの勤務を経て、数年前から「フリーランス医師」として働く。

「今は仕事が楽しくて仕方ないです」

 フリーランス医師と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、人気ドラマ「ドクターX」の外科医、大門未知子や、古くは手塚治虫の「ブラック・ジャック」かもしれない。カリスマ的な技術を持ち、高額な報酬と引き換えに誰にも治せないようなけがや難病を治療していく。しかし、実際の姿は少し違うと、おるとさんは言う。

「周囲で多いのは、複数の病院と非常勤の契約を結び、週3~6日出勤する働き方です。非常勤だと継続的に入院患者を診ることや、前後に検査や経過観察が必要な手術をすることはあまりなく、業務の多くは外来。育児や介護をしながら、フリーランスをしている人もいます」

 おるとさんも、当初は医局に入り、医局人事に沿って派遣された関連病院などで勤務医を続けていた。しかし、雑務が多かったことや、拘束時間に対する給与の低さに不満があった。手術より患者と対話する外来をしたいという思いもあり、医局を出て別の道へ進むことにした。浮かんだのは、「自分が主軸で患者に対してチーム医療を行う」開業という選択肢だ。その準備期間としてフリーランスを選択した。休日数も自分でコントロールしやすく、整形外科は麻酔科と並びフリーランスの需要が多いことも、選択を後押しした。

「開業の勉強をしつつ、フリーランスでQOL(生活の質)を保ちながら研鑽(けんさん)を積もう、と」

 今年度は月~水・金曜に病院やクリニックの非常勤で外来をつとめ、木曜は休み。土は隔週で半日の非常勤を入れている。


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