清明(4月5日頃)


セロリ(涼)……イライラなどの気の高ぶりを鎮め、こもった熱を冷ます。しぼり汁は高血圧に効果的。

穀雨(4月20日頃)
クコの実(平)……「食べる目薬」の別名あり。眼精疲労、ドライアイのほか、空咳、めまい、老化防止にも。

立夏(5月5日頃)
ワカメ(寒)……リンパ節の腫れなど、体内にできた塊を柔らかくする。目の充血や吹き出物に

小満(5月21日頃)
カツオ(平)……気と血を補い、体力アップに役立つ。初夏に捕れる初ガツオはたたきやカルパッチョがおすすめ。

芒種(6月6日頃)
梅(平)……体に必要な水分を生み出し、腸の働きを整えて下痢の改善に役立つ。梅干しや梅酒で。

夏至(6月22日頃)
そら豆(平)……胃腸の働きを整え、気を補う。水分代謝を促し、むくみやだるさを改善するのによい。

小暑(7月7日頃)
スイカ(寒)……体にこもった熱を鎮め、喉の渇きを癒やす。熱中症対策に。白い部分には高い利尿作用あり。

大暑(7月23日頃)
ウナギ(平)……五臓を補い筋や骨を強くする。体力不足になりやすい夏にはうってつけ。足腰のだるさにも。

立秋(8月7日頃)
トウモロコシ(平)……余分な水分を排出し元気を補う。むくみやすいタイプに。ひげ根は利尿作用が高い生薬でもある。

処暑(8月23日頃)
冬瓜(涼)……水分代謝を改善してむくみを取る。熱を冷まして解毒作用も。喉の渇きや多汗に効果的。

白露(9月8日頃)
梨(涼)……喉の痛みをとり肺の熱を冷ます。風邪で喉が赤く腫れて痛い時はジャムやジュースで摂取を。

秋分(9月24日頃)
豚肉(平)……体液を補い気力を高めるので、夏の疲れや潤い不足におすすめ。腎の機能を高め、精力も向上。

寒露(10月8日頃)
銀杏(平)……肺の機能を高め、喘息を止める。火を通した銀杏をよく噛んで食べると頻尿対策になる。

霜降(10月23日頃)
長イモ(平)……気力や体液を補う。肺、腎、消化機能の働きを高め、滋養強壮によい。加熱して食べてもいい。

立冬(11月7日頃)
胡桃(温)……肺を温め慢性の咳や喘息の改善をする。腎を補い、腰痛、耳鳴りを予防し、便秘解消も。

小雪(11月22日頃)
白ゴマ、黒ゴマ(平)……黒ゴマは加齢に関わるトラブルに、白ゴマは五臓を潤し肺の機能を向上。すりゴマや切りゴマで。

大雪(12月7日頃)
ネギ(温)……体を温め気を巡らせる。発汗を促し寒気がする風邪の初期に有効。解熱、鎮痛、鎮静作用も。

冬至(12月22日頃)
羊肉(温)……体を温める。腎の機能を高め、足腰の痛みやだるさ、貧血や体力アップに。滋養強壮も。

小寒(1月5日頃)
海老(温)……冬に弱りやすい腎の機能を高める。冷えを改善。滋養強壮にはニラや卵と合わせるとより良い。

大寒(1月20日頃) 
フグ(温)……体を温め虚弱を治す。冷え症や体力の衰えによい。水分代謝を良くするのでむくみ対策にも。

AERA 2020年1月13日号より抜粋