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ジャニーズのデジタル戦略 先陣を切る「嵐」のJ-pop背負う覚悟

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福井しほAERA
デビュー20周年となる2019年11月3日、都内で記者会見を開いた嵐(撮影/岡田晃奈)

デビュー20周年となる2019年11月3日、都内で記者会見を開いた嵐(撮影/岡田晃奈)

 2020年末に活動休止を控える嵐が2019年11月3日、全65シングルを配信、五つのSNSでもメッセージを配信することを発表した。新たな挑戦の背景を分析する。AERA 2019年11月18日号から。

【写真】会見後にメディアに配られた嵐の”気づかい”

*  *  *

 嵐が今回、デジタル戦略に打って出たことは、ジャニーズ事務所にとっても転換点になる。

『ジャニーズは努力が9割』の著書がある霜田明寛さんはこう言う。

「最近になって、ジャニーズのタレントが出演する映画やドラマがネットで配信されたり、ジャニーズJr.がYouTubeやSHOWROOMなどに登場するようになりました。万全の準備を経て、今回の解禁となったのでは」

 松本は、「期限が決まっているからこそできるチャレンジがある」と語った。

 だが、霜田さんは多くのタレントが所属するジャニーズ事務所のなかで、嵐が先陣を切ったことにこそ意義があるという。

「嵐はデビューから8年ほどは、サブカル系の雑誌に登場したり、小さい公演への出演を重ねたりして、幅広い層の人気に火がついた。ブレーク後も、つっこみやすさや親しみやすさを持つグループに成長しました。そんな嵐だからこそ、適任だったと思います」

 3日午後9時に公式YouTubeチャンネルで公開された初のデジタル配信シングル「Turning Up」には、強いメッセージが込められている。音楽ジャーナリストの柴那典さんは言う。

「サビの一節が何より強烈で、『J-pop』という言葉が一番耳に残る。嵐がJ-popを背負っていく、という強い意志を感じます」

 曲調にも、嵐の「勝負」が見て取れる。

「作曲者の一人、エリック・リボムはスウェーデン出身で、ソングライターとしては国内でトップのキャリアを持っています。J-popの方程式を熟知しているので、このタイミングで起用したことも含めて、勝負曲であることに違いありません」(柴さん)

 歌詞には、「山」「風」「句読点の無い情熱」といった自己言及的な言葉がちりばめられている。柴さんは、新曲をまるで“デビュー曲”のようだと言う。


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