岩本:俺の役は社長(ジャニーさん)が一番伝えたいメッセージを言わせてもらうことが多くて。戦争の話のあと「ありふれた毎日こそが幸せなんだ」というセリフがあるんですけど、去年は「お前にそのセリフが言えるのか」と急に言われてビックリしました。一昨年も同じセリフを言ってるんですよ(笑)。でも、もっとなにかあるよね、ということですよね。戦争を経験してない俺たちだからこそ伝えられることは何か、社長と二人で話し込んだりもしました。本番が終わった後には「すごく伝わったよ」と言ってくれて、とても嬉しかったです。

──今年の見どころを教えてください。

ジェシー:今年は初めてジャニーさんの肉声を使った演出もありますし、今まで通りジャニーさんの思いもお伝えしつつ、僕たちのリアルな思いも感じてもらえると思います。滝沢くんのアイデアで、それぞれが今の思いを手紙に書いて脚本家さんにお渡しして、そこから台本を作ってもらったんです。だから一幕では、みんなのセリフの中に少しずつ手紙から取ったリアルな言葉が入ってますし、手紙そのものを読む場面もあります。

岩本:役柄的に僕ら二人の手紙はないんですけど、13人が日替わりで読んでいます。

──2グループの主演は今回で最後だと発表されていますが、何だか卒業式みたいですね。

岩本:そうですね。この15人でやる舞台はもしかしたらもうないかもしれない。そう思うと、一瞬一瞬を見逃したくないし、あっという間に時間が過ぎるんです。初日が明けてしばらくは、不安もあるから一公演ごとにずっしりくることが多いんですけど、今回はものすごく速い。体感スピードが全然違う。

ジェシー:わかる、俺も速いよ。あっという間でした。このままだとすぐ終わっちゃう。

──名残惜しいですか?

ジェシー:寂しさはありますけど、感謝の方が強いですね。この作品に関われたことが、自分にとってすごく大きいんです。毎年9月といえば“ストスノ”の「少年たち」となったらいいなと思っていたんです。そしたらホントに何年も続けられて、映画化もしていただいて。今年の公演は、後輩たちがやる予定だったんですが、ジャニーさんが「やっぱりもう一回、SixTONESとSnow Manでやろう」と言って、今年もやらせてもらえたんですよね。

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