おひつじ座って、嘘が苦手な人たちです。相手を傷つけまいとして、嘘を言うときに、リアクションを盛りすぎちゃうんです。それで嫌われたり、痛い思いをしたりする。

 そして女性は特に、社会で「合わせるふりをしなければいけないコスト」が大きいと思うんです。いわゆる「男らしさ女らしさ」問題。例えば僕は男性だから、靴を脱ぎっぱなしにしても何も言われないけど、女性がやると「どんな教育受けてきたんだ」とか言われるわけでしょう。ちょっとした仕草でのダメージが全然違う。もちろん男性社会にも、先輩と飲みに行かなきゃいけないとかありますよ。でも、やっぱり女性のほうが不自由さは強い気がします。

「空気を読めないんです」とか「苦手な人と一言も喋れないんです」という、一見すると「それぐらい大丈夫でしょ」と思えるような悩みって、実は悩みとしてけっこう根深い。「嫌いな人の前での笑顔を30%軽減する」とかやってほしいのです。自分が「正直」を求め始めてきている時はやったほうがいいです。

AERA 2019年9月30日号

[AERA最新号はこちら]