そしてアドバイス二つ目。「町の中華料理屋の店主」みたいな態度を目指してみてください。昔の中華料理屋の大将って、みんなが話しているときも、聞いているような聞いていないような感じで、店のテレビとか見ながら、たまに一言だけボソッと「こうしたほうがいいんじゃねえか」って言う感じ。意識を分散させることって結構大事です。
全力で頑張ってしまうっていう姿勢は根本的に、自分も消耗するし、相手にとってもあんまりいい影響を与えない気がする。ましてや相手がどこか上の空で話しているようなときは、こちらも聞く出力を10分の1程度に絞るというか、省エネモードになったほうがいいと思います。
※AERA 2019年9月9日号
著者プロフィールを見る