※写真はイメージ(gettyimages)
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 ダイエット界で近年注目されているのが、腸内細菌だ。慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科専任講師の入江潤一郎医師はこう説明する。

「食べたものは体内にそのままとり込まれるわけではなく、腸の中で腸内細菌によって分解され、吸収されます」

 たとえば、パンダは笹や竹など、人間から見るとほとんどエネルギーにならないようなものばかり食べているが筋肉質。これはパンダが竹や笹に含まれる植物繊維のセルロースを腸内細菌の働きでエネルギー源に変えているから。

「腸内細菌がどのように食事を分解するかが、ヒトの肥満に関係していることが最近わかってきました」(入江医師)

 入江医師によると、人の腸の中には約40兆個に及ぶ腸内細菌が存在しているが、人によってその種類や割合は異なる。食事内容や内服薬の影響でも腸内細菌は変化する。

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