森永卓郎の珍品博物館「B宝館」が危機!? 「そろそろ限界が近づいている」のワケ (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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森永卓郎の珍品博物館「B宝館」が危機!? 「そろそろ限界が近づいている」のワケ

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大平誠AERA
森永卓郎さんが館長を務める「B宝館」。収蔵品は12万点に増えたが、「そろそろ限界が近づいている」と森永さん(撮影/高井正彦)

森永卓郎さんが館長を務める「B宝館」。収蔵品は12万点に増えたが、「そろそろ限界が近づいている」と森永さん(撮影/高井正彦)

 社会に出て二十余年。脇目も振らず仕事に邁進してきたツケで体はボロボロ、いつまでも元気だとタカを括っていた親は見る間に衰え、会話も噛み合わなくなってきた──。

 齢50の声を聞く頃になれば、誰しもがこんなふうに身につまされる「老い」と自らの来し方行く末。何を残し、何を片付けるのか。百人なら百通りのやり方が、そこにあるはずだ。だからこそ若い時分に見つめ直したいことがある。

「コレクションに関しては、きちんと保管していただけるのであれば無償でお譲りしますと全国の自治体に呼びかけていて、実際にいくつかの役所の担当者が動いてくれたことはありました。ただし、移転費用に加え1年に維持経費が数百万円かかることから、議会を通らないと難しい、というのが現状ですね」

 自らが子どもの頃から集めたミニカーやお菓子の付録のおもちゃなど約10万点を展示する「B宝館」を開設して5年。経済アナリストの森永卓郎さん(61)の収蔵品はさらに増え、今や12万点に達した。次から次へと“難民”を受け入れているからだ。

「コレクションを維持できずに、捨てるに捨てられず相談しにくる人が絶えません。基本的にB宝館にないもので展示可能なものは引き取ってはいるのですが、毎月のように寄贈があってすごい勢いで増えているのでそろそろ限界が近づいています」

 しかし、地方自治体はどこも財政難で前述のような状況。太陽光発電所をつくったので、B宝館の赤字は、ある程度穴埋めできている。

「私が今死んじゃっても20年間は運営を継続できるぐらいの収入はあるけど、その先はどうなるかわかりません」

 人生の“整理”を考えはじめた森永さんだが、実は「死」を意識せざるを得ないほど、一時期、体調が悪化していた。主治医に「余命1年」「3カ月以内に失明」と宣告されるほどの深刻な糖尿病に悩まされていたのだ。

 そもそも森永さんを不健康にしていたのは多忙ゆえの極端な睡眠不足と暴飲暴食だった。頼まれた仕事を断らない性格の森永さんは、『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社)を著した2003年ごろから仕事が飛躍的に増え、最大でラジオとテレビのレギュラー番組17本、新聞や雑誌などの連載36本を抱え、さらに06年からは獨協大学経済学部の教授も務めるようになった。この仕事量をこなすため、午前2時に起床して深夜0時に就寝するまで働き続けた。


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