「一番の変化は通勤でしょうね。14年間ほとんど毎日、(NHKのある)渋谷に通っていたけど、卒業してパタッと行かなくなってしまった。だから、ボーッと電車に乗っていると、ついいつもと同じタイミングで乗り換えてしまうんですよね」(小林さん)

 上原さんは先日久々にNHKに行く機会があり、ハッとする出来事があった。

「収録に向かう子どもたちを初めて外で見かけたんです。いつもは局内にいたので見たことがなかったんですよ。子どもたちがピョンピョンと飛び跳ねながらNHKに向かっているのを見て、『みんな、こんなふうに楽しみにして来てくれていたんだな』とうれしく思いました」(上原さん)

 最後に、小林さんは子どもたちにこう語りかけた。

「今まで14年頑張ってこられたのも、見てくれているみなさんのおかげです。これからもお兄さんはいろいろなことに挑戦していくので応援してほしいです」

 そして上原さんは、

「どこかで会うことがあったら、『お姉さん懐かしい』と思ってもらえるとうれしいです」
 とほほ笑んだ。

 お兄さん、お姉さん、長年子どもたちを笑顔にしてくれてありがとう!(ライター・今井明子)

AERA 2019年6月24日号