”富”動産なら何十年たっても売値が落ちづらい。賃貸に出しても空室リスクが低く、家賃収入が見込める。まさに打ち出の小づちだ(撮影/写真部・小山幸佑、立体イラスト/kucci)
”富”動産なら何十年たっても売値が落ちづらい。賃貸に出しても空室リスクが低く、家賃収入が見込める。まさに打ち出の小づちだ(撮影/写真部・小山幸佑、立体イラスト/kucci)

 家は大きな買い物だけに損はしたくない。将来的に売り手も貸し手もつかない“負”動産にならず、高値がつく“富”動産を見極めるにはどうすればいいのか。

【10年後も資産価値が落ちない駅は? 6大都市でのランキングはこちら】

*  *  *

 賢い物件の選び方について、リクルート住まいカンパニーのSUUMO新築マンション編集部の編集長、柿崎隆さんがポイントを整理してくれた。

「まずは基本ですが、最寄り駅からの徒歩分数、都市部へのアクセス、駅周辺の買い物や子育て環境をチェック。価格とのバランスが納得できる水準かどうかを確認してください」

 人気エリアの場合、どうしても売り出し価格は高めになる。

「本当に適正価格といえるかどうかは、ほぼ同じ条件の、他エリアの相場と比較して見極めるといいでしょう」(柿崎さん)

 都心からほぼ同じぐらいのアクセス時間、駅からほぼ同じ分数の他沿線の物件という“比較対象”を自分なりに探して比べてみることが、高値づかみを防ぐための策になる。

著者プロフィールを見る
中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

中島晶子の記事一覧はこちら
次のページ