「必要な栄養が主食で摂取できれば、食事の楽しみと健康を両立できます。1日に1食でも取り入れることで、健康のベースを作ってほしい」(橋本さん)

 日清が乾麺だったのに対し、こちらは生タイプ。見た目はパスタというよりそばに近い。全粒粉をベースにし、チアシードや真昆布粉末などが練り込まれているせいか、ライ麦パンのような酸っぱい匂いがする。通常のパスタ同様、鍋でゆでるタイプの他、カップタイプもある。

 もち米が入っているためだろうか、弾力系の「モチモチ」とは違う、やや粘り気のある「モッチモッチ」という食感。噛みしめると、雑穀系の甘みや香ばしさが広がる。麺の味が強く、ポモドーロやジェノベーゼなどのソースと絡めても風味は残るが、全粒粉パスタや雑穀系が好きならおいしく食べられる。

 日清とベースフード、どちらも日ごろ親しんでいるパスタとはやや異なる。「栄養満点の新しい麺」と思うとよいだろう。(編集部・福井しほ)

AERA 2019年4月22号より抜粋

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福井しほ

福井しほ

大阪生まれ、大阪育ち。

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