(2)すでに決まっている時間を書き出す

 小学校、塾、睡眠、ご飯などあらかじめわかっていることを面で書き込みます。すると、空き時間が視覚化され、「家で勉強できる時間はこんなに少ないんだ」と親子で把握することができます。

(3)空いている時間にやることをうめる

(1)の内容に優先順位をつけ、優先順位の高いものから順に、スケジュールの空き時間に埋め込んでいきます。家庭学習の時間には限りがあるので、すべてを埋め込むことができなくてもOK。ビッシリ埋め込まずバッファ(余裕)を作ることも大事。ここは子供の息抜きのほかに未消化のスケジュールに取り組む時間にもなります。

 完璧なスケジュールを作れば作るほど、その通りに行動しないわが子にイライラしてしまう……ということもあるかと思いますが、「スケジュールを立てることと実行することは別」と安浪先生は言います。

「成熟度が高い子はある程度スケジュール通りに実行することができますが、成熟度の低い子は、時間通りに動けるのは休息時間のみでそのほかのことは受動的になりやすいのです。スケジュール通り実行することは難しくても、『時間は有限である』ということをまずは体得することが大切。スケジュール通りできたことを大げさに喜んであげましょう」(安浪先生)

中学受験最短合格ノート』には、このスケジュールシートが付録でついています。ぜひ利用してみてください。