中村倫也「作品はすべて“毒”か“薬”」深い言葉の秘密 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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中村倫也「作品はすべて“毒”か“薬”」深い言葉の秘密

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古谷ゆう子AERA

 NHK朝ドラ「半分、青い。」で“正人ロス”を起こし注目を浴びた中村倫也。“カメレオン俳優”と評される演技に惹きつけられるが、彼から放たれる言葉にも目が離せない。

*  *  *
インタビューでは、“中村語録”とも言うべき、強い言葉をいくつも耳にした。

「作品はすべて“毒”か“薬”であるべきだと思う」

「考えや理論というものは、ある意味“鎧”。“剣”かもしれませんが。それを外して流れに身を任せているところはあります」

 どこか達観しているように見えるのはなぜか。普段から、多くの本を読んでいるから?

「最近は漫画ばかりですよ(笑)。でも、15歳の頃に哲学に興味を持ち、色々読むようになりました」

 物事の真理みたいなものを見たくなるのだという。人だったり現象だったり、エンターテインメントというビジネスだったり。

「そういう意味で、哲学は人生という命題を簡潔な言葉で表す学問なので、その頃からしっくりきたんです。15、16歳の頃からそういう性格というか、発想を持っていたんだな、というところは思い返すとありますね」

 では、自身のコアな部分とは何なのか。

「それが一番分からないんです」と中村は言う。自分のことを見ることはできないし、自分のことは自分ではよく分からない。

「でも、役と向き合うことで自分を知ろうとしているのかもしれません。哲学にハマった頃から、『人生とは何だろう』といういわゆる思春期の自分探しをしていたので。その延長にまだ生きているのかもしれませんね」

(ライター・古谷ゆう子)

※AERA 2018年9月10日号より抜粋


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