現代人は“コギャル”をうらやむ? 映画「SUNNY」対談 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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現代人は“コギャル”をうらやむ? 映画「SUNNY」対談

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映画監督 大根仁さん(49、左):1968年、東京都生まれ。代表作に「モテキ」(2011年)、「バクマン。」(15年)、「SCOOP!」(16年)、「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」(17年)など/映画プロデューサー 川村元気さん(39):1979年、神奈川県生まれ。主なプロデュース作に映画「電車男」(2005年)、「悪人」(10年)、「モテキ」(11年)、「君の名は。」(16年)。自身の小説『億男』が映画化され10月19日に公開(撮影/植田真紗美)

映画監督 大根仁さん(49、左):1968年、東京都生まれ。代表作に「モテキ」(2011年)、「バクマン。」(15年)、「SCOOP!」(16年)、「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」(17年)など/映画プロデューサー 川村元気さん(39):1979年、神奈川県生まれ。主なプロデュース作に映画「電車男」(2005年)、「悪人」(10年)、「モテキ」(11年)、「君の名は。」(16年)。自身の小説『億男』が映画化され10月19日に公開(撮影/植田真紗美)

1990年代のコギャルを広瀬すず、池田エライザらが演じる。音楽を小室哲哉が担当。安室奈美恵、小沢健二など当時のヒットソング満載 (c)2018「SUNNY」製作委員会

1990年代のコギャルを広瀬すず、池田エライザらが演じる。音楽を小室哲哉が担当。安室奈美恵、小沢健二など当時のヒットソング満載 (c)2018「SUNNY」製作委員会

アラフォー主婦の奈美(篠原涼子)は友人の芹香(板谷由夏)と再会し──。「SUNNY 強い気持ち・強い愛」は全国東宝系で公開中 (c)2018「SUNNY」製作委員会

アラフォー主婦の奈美(篠原涼子)は友人の芹香(板谷由夏)と再会し──。「SUNNY 強い気持ち・強い愛」は全国東宝系で公開中 (c)2018「SUNNY」製作委員会

 安室奈美恵の引退も目前、平成が終わろうとしているいま、大ヒット作「モテキ」を手がけたコンビが1990年代の“コギャル文化”を描いた。あの時代が現代に語りかけるものとは。監督を務めた大根仁氏と映画プロデューサーの川村元気氏が対談した。

【写真】「SUNNY 強い気持ち・強い愛」の場面写真はこちら

*  *  *
──公開中の映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」は2011年に韓国で公開、日本でもヒットした韓国映画のリメイクですね。

大根仁:僕はオリジナルのファンで、劇場に3回は観に行ってるんです。最初は「リメイクをやるつもりはない」と断ったんですよ。というか、川村さんからくる話は、いつも最初は断っている。

川村元気:ははは。

大根:「モテキ」も「バクマン。」も「無理無理!」って。でも話をしてるうちに「やれるかも」と思えてくるのが川村さんの詐欺師……いや、名プロデューサーらしいところかなと(笑)。

──現代を生きる主婦(篠原涼子)が同級生との再会をきっかけに、1990年代を生きた高校時代の自分(広瀬すず)を思い出していくストーリーです。

大根:日本を舞台に「サニー」をやるなら90年代のコギャルの時代にするしかない、と。そうしたら現実に安室奈美恵さんの引退があったり。もしかして川村さん、知ってたの?

川村:もちろん知らないですよ!(笑)。でもあの時代をエンターテインメントにしたい、という気持ちはずっとあったんです。それにいま90年代がまた盛り上がってきている。若い人が「写ルンです」で写真を撮ったり、ルーズソックスをはいていたり。やっぱりいまがこれをやるべき時期だったんだなと。

大根:川村さんは79年生まれで、もろ“コギャル世代”の現役でしょ? オレは68年生まれだから、当時をちょっと俯瞰して見てたけど。

川村:僕はコギャルが怖かったんですよね。茶髪でダボダボのルーズソックスをはいてる同級生とか怖くて。でもどこかで「あの時代って、なんだったんだろう」と決着をつけたい思いもあった。

大根:バブル崩壊後、世の中が閉塞していくなかで、女子が「もう男に頼っていられない」っていう意思表示をし始めた時代だったんだよね。若い子たちが一番敏感にそれをかぎ取っていた。

川村:いまの女子高生たち、コギャルを演じるの、大変だったみたいですね。

大根:撮影現場ではオレ、演劇部の鬼顧問状態。「もう一回!」「なんでできねえんだよ!」って(笑)。いまの子はあの時代の女子の“テンション”をキープするのが難しいらしくて。

川村:この映画、おじさんが泣きながら試写室から出てくるんですよ。

大根:オリジナル版「サニー」の劇場でもそうだった。

川村:映画に彼女たちの同世代の“男子”は出てこないんですよね。大根さんや僕のような男たちが、あのときの女子をどう見ていたか、という目線になってる。だから逆に男性のほうが当時の気持ちを思い出して、あの時代に没入して、感情移入して泣いちゃうのかもしれない。


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