メ~テレのニュース情報番組「UP!」で、リオ五輪金メダリストの土性沙羅選手からタックルを受ける倉橋友和アナ。速い動きに棒立ち状態(写真:メ~テレ提供)
メ~テレのニュース情報番組「UP!」で、リオ五輪金メダリストの土性沙羅選手からタックルを受ける倉橋友和アナ。速い動きに棒立ち状態(写真:メ~テレ提供)

 名古屋といえばフィギュアスケート王国というイメージだが、実は地元民が熱視線を注ぐのはフィギュアばかりではないらしい。名古屋のお隣に“総本山”があるレスリングへの熱い思いを、メ~テレの倉橋友和アナウンサーが語った。

【女子レスリングで五輪の金メダリストとなった選手たち】

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 冬だけじゃないですよ。2020年の夏の東京五輪。ナゴヤ人として絶対に譲れない種目は、何といっても女子レスリングです。2年後に訪れるであろうメダルラッシュの明るい未来を確信しています。なぜ、私がそこまでレスリングに熱を入れるのか。実は2人の金メダリストからタックルを受けた、おそらく日本で唯一無二のアナウンサーだと思うからです。

 その2人とは、霊長類最強の女子と言われた吉田沙保里、女子力の高さも話題になった土性沙羅の両選手。それぞれが04年アテネ五輪、16年リオデジャネイロ五輪で金メダル獲得後に、メ~テレの夕方のニュース情報番組「UP!」などに出演していただき、スタジオでタックルを実演してくださいました。

 どちらの時も「標的」になったのが倉橋でした。スタジオに敷かれたマットの上で、ある程度の間合いを取って相対したのですが、2人とも一瞬で私の視界から姿が消えたと思ったらひざのあたりに突進を受けた。にわかにふわりと宙に浮かぶあの感覚。タックルを受けた身でさえ抱く爽快感と2人のスピード感に、レスリング王国のDNAは確実に受け継がれているという紛れもない事実を、全身で感じたのでした。

 そうした多くの名選手の母校である至学館大学(名古屋市に隣接する大府市)で、2年前のリオデジャネイロ五輪期間中に開催されたパブリックビューイング(PV)を取材しました。

 総大将の吉田選手(53キロ級)は大健闘の末の銀メダルだったものの、それ以外の階級では、土性(69キロ級)、川井梨紗子(63キロ級)、伊調馨(58キロ級)、登坂絵莉(48キロ級)の4選手、いずれも同大在学生や卒業生たちが次から次と金メダルを獲得。まさにナゴヤのゴールドラッシュでした。

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