『羊と鋼の森』著者・宮下奈都はK-POP好き? 意外な素顔 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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『羊と鋼の森』著者・宮下奈都はK-POP好き? 意外な素顔

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 作家の宮下奈都さんがAERAの表紙に登場。映画化もされた小説『羊と鋼の森』執筆の背景や、意外な素顔について明かした。

 小説『羊と鋼の森』はこんな風に始まる。

<森の匂いがした。秋の、夜に近い時間の森。風が木々を揺らし、ざわざわと葉の鳴る音がする。夜になりかける時間の、森の匂い。>

 2013年、宮下奈都さんは家族で北海道のトムラウシへ山村留学した。そこで見た風景の美しさと、音楽を結び付けて書いてみたい。そうして15年に誕生した『羊と鋼の森』は、16年に「本屋大賞」を受賞。この6月には映画にもなり、文庫と合わせて120万部を突破した。

「音を描写するのがとにかく楽しくて、いつまでも書いていたいと思っていました」

 主人公は新米のピアノ調律師・外村直樹。ピアノは、羊の毛のフェルトを使ったハンマーが、鋼の弦を叩いて音を出す。この羊と鋼が紡ぐ音の森を、外村は理想の音を求めかき分けていく。音楽の素養も才能もない。ただ好きなことに必死に取り組んでいるうちに、少しずつ成長していく物語だが、宮下さんもまた、外村と一緒に森を歩いた。

「いつも終わりの場面を決めずに書き始めるので、どこで終わったらいいかが分からないんです。でも、<僕の中にもきっと森が育っていた>という言葉を書いたとき、『あ、書けた』と思いました。外村くんが、自分の中にもきちんと森があったことを見つけられたんだ、良かった、と思って」

 音楽は宮下さんにとって身近な存在。高校まで習ったピアノを、今も弾く。

「ピアノを弾いた後だとすごく小説が書きやすいし、小説を書いているときにピアノを弾くと心が安らぐ。この組み合わせがとてもいいと思っているんです」

 実はK-POPも好きで、今は「BTS(防弾少年団)」にハマっている。

「歌もいいし、踊りもいい。ずっと見てられる。生活に支障をきたすくらい(笑)」

 表紙の撮影前からずっと緊張した様子だった宮下さん。BTSの話で、笑顔がようやく弾けた。(編集部・大川恵実)

AERA 2018年6月25日号


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