日本の社会起業家の先駆者・大西健丞氏が懸念 若手が陥る「罠」とは? (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本の社会起業家の先駆者・大西健丞氏が懸念 若手が陥る「罠」とは?

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石臥薫子AERA#企業#働き方
大西健丞(おおにし・けんすけ)/27歳のとき、ピースウィンズ・ジャパンを設立。日本のソーシャルビジネス界を牽引するリーダーのひとり(写真:ピースウィンズ・ジャパン提供)

大西健丞(おおにし・けんすけ)/27歳のとき、ピースウィンズ・ジャパンを設立。日本のソーシャルビジネス界を牽引するリーダーのひとり(写真:ピースウィンズ・ジャパン提供)

 なぜそんなことを言い出したのか。これはPWJに限らず日本の組織に顕著なのですが、自分たちの組織にいつの間にか枠を作って、その中に閉じこもってしまう癖があるからです。

 いまとなっては信じられないことですが、PWJにも

「国際協力NGOなんだから、国内の大規模災害には何もできない」「緊急人道支援に特化したNGOだから、せいぜいやっても復興まで」

 などと言う人がいました。まして災害以外の国内プロジェクトはなかなか理解されなかった。

 公益性があって自分たちに優位性があるなら、ジャンルを問わずやってみようという意識に変えるのに、4年かかった。似たような問題に直面するNGOは少なくありません。

 多くのソーシャルビジネスが生まれ、若手が頑張っていますが、先行したわれわれと同じ「罠(わな)」に、彼らもはまり始めているんじゃないかと心配です。

 だから、彼らが集まる会合に呼ばれたときはわざと、

「ビジネスモデルがきれいなだけやろ。オルタナティブとして注目されてるだけで社会的なインパクトなんてないやん。事業規模が1、2億円なんてパイロット事業に過ぎんやろ」

 と挑発しているんです。


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