相談者:発送のときにですか?

泉:URLは入れましょうね。

相談者:本業なだけに、文章を書くと思うと構えちゃって。でもそれならできるかも。

泉:稼ぐための仕組みは、基本的には三つあります。売るか、貸すか、運用するか。いまはカードを売るというビジネスモデルですね。貸すという方法は?

相談者:ジュエリーデザイナーの知人にクリスマスカードを貸したことがあります。商品撮影の背景に使う、と。結果的には買い取ってくれました。

泉:そんなに高いものじゃないですからね。となると、運用ですね。どこかとコラボするとか、オリジナル商品を作るとか。

相談者:試してみましたが、海外の工房とのやりとりになると、向こうはアーティストなんでレスが悪い。いつ納品されるかもわからないし、「いまはその紙はないから作らない」とか。

泉:あとは、大口顧客の開拓ですね。大きい単位で買ってくれるところをどう獲得するか。お花屋さんとか、売れるとわかっているところに在庫を置いてもらって委託販売するのは?

相談者:なるほど。在庫を外に出しちゃうということですね。

泉:ラックにメッセージカードを300枚くらい並べて、花屋さんのレジの横に置いてもらう。売れたらレベニューシェアで、3割取ってください、と。

相談者:置いてくれそう!

泉:オンラインショップで売るより単価を上げられるので、在庫を持っていても利益率は高まります。月1回程度、お店を回って商品を補充すればいい。

相談者:お礼状を書く文化のあるオフィスに置いてもらうのもいいかもしれないですね。

泉:モノを売っているというより、コトを売っていますよね。おもしろいと思います。ぜひやってみてください。

(構成/編集部・高橋有紀)

AERA 2017年12月18日号より抜粋