その後、すぐにメイリーさんが加入。当時は女装による生歌が珍しかったこともあり、パーティーやイベントなどから声がかかるようになった。

「最初はごっこ遊びの延長でした。歌番組ごっこやディナーショーごっこ。今もその気概は変わりませんが、やはりCDデビューの頃からグループとしての自覚はリアルになってきましたね」(同)

 個性の強い3人が、それぞれの位置にしっかりと立ち、一人ではできない「ごっこ遊び」をしている。だからこそ、ソロパートではそれぞれの魅力が際立ち、ハーモニーパートではお互いを生かし合う絶妙なバランスを利かせている。

「星屑スキャットのイメージは一つでも、その中には三者三様のぜんぜん違う型がある。それが顕著に出ているのが衣装かも」(和恵さん)

 星屑スキャットには、熱心な女性ファンも多い。CDデビュー曲の「マグネット・ジョーに気をつけろ」やオリジナル曲の「コスメティック・サイレン」、最新曲の「半蔵門シェリ」など、ノリのいい曲がかかると、3人それぞれのカラーに合わせたペンライトをふり、ウィットの利いたMCタイムでは楽しげな笑い声を上げている。

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