ロバート・キャンベルさん「日本人のここが変」問う企画は大嫌い (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

ロバート・キャンベルさん「日本人のここが変」問う企画は大嫌い

このエントリーをはてなブックマークに追加
羽根田真智AERA
ロバート・キャンベルさん(59)/日本文学研究者、国文学研究資料館長。米・ニューヨーク市出身。ハーバード大学大学院東アジア言語文化学科博士課程修了。1985年に九州大学文学部研究生として来日。東京大学大学院教授などを経て2017年から現職

ロバート・キャンベルさん(59)/日本文学研究者、国文学研究資料館長。米・ニューヨーク市出身。ハーバード大学大学院東アジア言語文化学科博士課程修了。1985年に九州大学文学部研究生として来日。東京大学大学院教授などを経て2017年から現職

「あれは変だよね」「普通じゃないよね」とだれかが口にし、周囲がどっと笑うシーンをよく見かけます。その輪に入っていると居心地が良いでしょうが、外から見るとそうではありません。普通って一体なんなのでしょうか? みんなが共有している規範を身につけつつ、「普通」とされることをそのまま受け止めず、斜め45度くらいから眺める。これが現代の日本人には必要だと思います。

 ただし、相手の「普通」と自分の「普通」がぶつかり合っても、どうにもならない。私の提案ですが、「迎え読み」はどうでしょう? 相手の立場でその「普通」がどう生じたのか、掘り下げて考えていくのです。

 人はそれぞれの世界観を持っています。それは海の波打ち際のようなもの。砂を蹴散らかして相手の領域に無理やり侵入するのではなく、波打ち際を崩さないように桟橋を一本かけたり、潮が引くのを待てば、違う世界との融合が成り立ちます。

 大きい波が来るかもしれません。それに応えたり、避けたりする弾力性のある強さを身につける。「空気を読む」日本人の中で、それが自分を救ってくれるのではないでしょうか。(構成・ライター/羽根田真智)

AERA 2017年8月14-21日号


トップにもどる AERA記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい