■セーリング


【日本代表のリオ・パラリンピック】予選敗退
【正式種目になったのは】00年シドニー大会

 ヨットでスタートからゴールまで決められたコースで速さを競う。1人乗り、2人乗り、3人乗りがあり、視覚、身体機能、麻痺などさまざまな障がいの選手が出場できる。障がいの程度や種類によってポイントが決められていて、出場できる種目やチーム編成が決まる。

 大きな大会では近くの陸地から観戦できるコースが設定されたり、各ヨットにGPSが付けられてネットで楽しめたりする工夫もある。2020年東京大会では正式種目から外れた。

■自転車
【日本代表のリオ・パラリンピック】藤田征樹、石井雅史、川本翔大、鹿沼由理恵が出場
【正式種目になったのは】84年ニューヨーク大会

「バンク」と呼ばれる傾斜のある周回走路を走るトラックと、一般の道路を走るロードがある。ルールや競技用自転車の規定などは一部を除いて一般の自転車競技と同じだが、チームリレーなどパラリンピック特有の種目もある。

 視覚障がいの選手が目の見える「パイロット」と2人で乗る「タンデム」、下半身不随などの選手には腕で動かす「ハンドサイクル」、麻痺など手足に重度の障がいがある選手用の「三輪自転車」など、さまざまな種類の自転車がある。

■ボッチャ
【日本代表のリオ・パラリンピック】杉村英孝、木谷隆行、高橋和樹、廣瀬隆喜、藤井友里子が出場
【正式種目になったのは】84年ニューヨーク大会

 重度脳性まひ、四肢の重度機能障がい者向けに欧州で考案された競技。先攻の選手が白球を投げ、それを目標球に赤と青の6球ずつを投げ合って、目標球との距離で点数を競う。先攻が目標球を投げた後にそれぞれ自身の1投目を投げ、その後は球が目標球より遠かったほうが先に投げる。1対1の個人戦のほか2人1組のペア、3人1組のチームがあり、投げられない選手には、足で蹴る、勾配のある滑り台のような用具を使って転がすなどが認められている。

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