■カヌー


【日本代表のリオ・パラリンピック】瀬立モニカが出場
【正式種目になったのは】16年リオデジャネイロ大会

 リオ・パラリンピックから正式採用される。肢体不自由や視覚障がいの選手が出場し、200メートルの直線コースでタイムを競う。カヤックとヴァー(アウトリガーカヌー)の2種目で、障がいの程度によって3クラスに分かれている。カヤックは両端に水かきのついたパドルを左右交互にこぐ。ヴァーは本体の横にバランスをとるための浮き具がついていて、浮きの反対側のみをこいで前に進む。

 リオではカヤックのみ正式競技。2020年東京大会では2種目とも行われる。

■柔道
【日本代表のリオ・パラリンピック】正木健人、廣瀬悠、廣瀬順子ら9選手が出場
【正式種目になったのは】88年ソウル大会

 参加する選手は視覚障がい。ルールは一般の柔道とほぼ同じだが、対戦する選手が組み合ってから主審が「はじめ」を宣告する。試合中に両者が離れたときは主審が「待て」を宣告。試合開始位置に戻り、組んだ状態で再開する。段位も一般の柔道と同様に講道館で取得する。

 5分間の試合中はずっと組んだままなので、体力の消耗は激しい。接近戦での技の応酬が見どころで、「時間稼ぎのために組まない」という戦略は使えないため、常に大逆転の可能性がある。

■車いすテニス
【日本代表のリオ・パラリンピック】国枝慎吾、上地結衣ら9選手が出場
【正式種目になったのは】92年バルセロナ大会

 リオでは国枝慎吾が男子シングルス3連覇を狙う。女子でも、2014年にダブルスで4大大会を制覇し世界ランク1位になった上地結衣がいて、男女とも金メダルが期待されている。

 ツーバウンドが認められている以外、ルールは一般のテニスとほぼ同じ。コートの広さやネットの高さ、使用するボールも同じ。選手は打った瞬間に次にボールが来る場所を予測して移動する。相手の動きや狙いを読んだ素早い移動が必要になる。その駆け引きにも注目したい。

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