この日の講師、竹内鉄平さん(あすたまトライアスロンスクール代表)はこう説明する。

片足でどれだけ長く立てるか競争したり、片足ずつ股関節を外向き・内向きに回したりもしていたが、これは?

「しっかり片足で立てないと走れないからです。走るというのは、片足立ちの連続ですから」

 子どものランデビューはトラックよりトレイルで、と竹内さんは勧める。

「トラックじゃ子どもは楽しめません。土のくぼみや、張り出した根っこなど変化に対応して体を素早く動かす必要があるので、自然と筋肉やバランス感覚も発達します」

 わざわざ山まで行かなくても、公園の木立の間や川岸の土手で走るだけでもいい。ただ、子どもは筋肉が未発達で、関節が柔らかいので、捻挫しやすい。テーピングをすると走りやすく、けが防止にもなるのでオススメだ。

AERA  2016年2月22日号より抜粋