砂漠の惑星、氷の惑星、森の惑星、灼熱の惑星と、常にワイルドサイドの星が重要な舞台。反乱同盟軍はそんな土地で、未来という名のフロンティアを求めて蜂起するのだ。

 しかし、フロンティアに向かえば必ずバラ色の世界が待っている保証はどこにもない。「スター・ウォーズ」が描いてきたのは「戦争」だ。悲しいかな、銀河という新大陸でも人間は争い続ける。

 9.11から始まった「テロとの戦い」は、収束するどころかより複雑化しつつある。「スター・ウォーズ」はそんな時代の変化をも察知する。

「大きな戦争は起きている。残念ながら、それはなかなか終わらない。でも、戦争は大きな場所だけではなく、たとえば家族という最小の社会でも起きるわけでしょ? 新しい『スター・ウォーズ』がテーマとするのは、まさにこのことでもあるんです」(ケネディ)

 カギになるのは、女性の活躍だという。

「かつての作品でもレイアやパドメが活躍したけれど、新たなシリーズではより多くの女性が物語のカギを握ります。この点は、はっきりと打ち出していきたい」

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の主人公レイは女性だ。新たなシリーズでもかつてと同様、砂漠の惑星ジャクーで物語が始まろうとしている。

AERA 2015年12月21日号より抜粋