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「男子のための映画」の感が強い「スター・ウォーズ」だが、今回の主人公は女性。プロデューサーを務めたのも女性だ。そのプロデューサーが語る、シリーズと女性の関係とは。

「プレッシャーがなかったと言ったらうそになる。なぜなら、これだけファンのいる映画は他にないもの」

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」でプロデューサーを務めるキャスリーン・ケネディは、一瞬宙を仰ぎ見て言った。

 生き続ける神話の、その向こう側を描こうとしている。数々のハリウッド大作に携わってきた大物プロデューサーにとっても「絶対に失敗できない仕事」だったに違いない。

 しかし、次の瞬間にはこう言って笑った。

「できるかどうかなんて考えない。いい脚本が上がるのを待つ。読む。そのあとはシンプルで、どうやって映画にするのか。前に進むだけ」

 ここではないどこかを目指す強いエネルギーがある。「スター・ウォーズ」は、アメリカがアメリカであるゆえんとも言える「フロンティア精神」をはらむ作品だ。過去6作には、それを証明する共通項がある。

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