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充実する留学支援 メンターの情報で学費半額にも?

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トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム2020年までの7年間に、1万人の高校生と大学生を留学生として派遣することを目指す官民協働の留学支援制度。募集は夏と冬の年2回(写真:トビタテ!留学JAPAN提供)

トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム
2020年までの7年間に、1万人の高校生と大学生を留学生として派遣することを目指す官民協働の留学支援制度。募集は夏と冬の年2回(写真:トビタテ!留学JAPAN提供)

留学フェローシップ現役のハーバード大生が2014年に立ち上げた留学支援NPO。毎年6月に留学説明会を、8月に高校生対象のサマーキャンプを開催(写真:留学フェローシップ提供)

留学フェローシップ
現役のハーバード大生が2014年に立ち上げた留学支援NPO。毎年6月に留学説明会を、8月に高校生対象のサマーキャンプを開催(写真:留学フェローシップ提供)

HLAB(エイチラボ)これまでに高校生520人、大学生440人が参加したサマースクール。5年目となる今年は、東京、長野、徳島、宮城での開催が決まっている(写真:HLAB提供)

HLAB(エイチラボ)
これまでに高校生520人、大学生440人が参加したサマースクール。5年目となる今年は、東京、長野、徳島、宮城での開催が決まっている(写真:HLAB提供)

 海外留学やハイレベルな英語力の習得。グローバル教育にはとにかくお金がかかる。しかし、国やNPOなどによる高校生のための留学支援体制が急速に整いつつある。

「グローバルに活躍するドクターになって、発展途上国の人々のために一生を捧げたい」

 6月に行われた「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」高校生コース1期生の壮行会。この夏、ニュージーランドに留学する徳島県内の高校に通う2年生の女子生徒(16)は、ステージ上でこう宣言した。

「トビタテ!留学JAPAN」は、文部科学省主導で2014年にスタートした、官民協働の留学支援事業。対象は大学生や高校生で、企業からの寄付でまかなわれる奨学金や渡航費などは、返済義務のない給付型だ。留学の前と後に実施される研修会を中心に、支援企業と留学生が交流する場も設けられており、産業界を中心に世界で活躍できるグローバル人材を育成。2020年までに約1万人を海外に派遣することを目指している。

 今年が1期生となる高校生の場合、「アカデミック」「スポーツ・芸術」「プロフェッショナル」「国際ボランティア」の4分野で留学生を募集。書類審査と面接を通過した303人が、この6月から33カ国・地域に派遣されている。支給の上限は、渡航費や授業料など100万円程度。今年の倍率は、約1.7倍だった。

 都道府県の中にも給付型奨学金を用意するところがある。すべてを奨学金でまかなうことは難しいが、留学を簡単にあきらめる必要はないということだ。

 海外大学への進学支援で実績を上げているのは、NPO「留学フェローシップ」。14年に、ハーバード大学1年生だった楠正宏さん(20)が、母校・灘高の恩師の協力を得て立ち上げた。海外大学への留学情報の発信と、現役留学生が6月に2週間かけて全国行脚し高校生に留学について説明する「留学キャラバン隊」、8月の「サマーキャンプ」をおもな活動としている。

4泊5日のサマーキャンプでは、海外大学に提出する願書のなかでも特に重要な「エッセー」を書くことを目標に、現役留学生のメンターとマンツーマンで自己分析。自分はどういう人間か、なぜ留学したいのか、これからの人生をどうしたいのか、徹底的に考える。キャンプ終了後も支援は続き、メンターのひとりはある高校生が願書を出すまでに書きまくったエッセーを236本添削したというから驚きだ。大学の学費補助制度などの情報をメンターと共有して、想定の半分程度の学費で留学がかなったケースもある。

同じくハーバード大生だった小林亮介さん(24)が11年に立ち上げた「HLAB」も、毎年8月にサマースクールを開催。5年目の今年は全国4カ所で開かれ、40カ国以上から180人の大学生がメンターや講師役として参加。約240人の高校生と7~9日間の共同生活を送る。

週刊朝日  2015年7月27日号より抜粋


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