愛猫に噛まれ呼吸困難…知っておきたいペットの感染症リスク (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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愛猫に噛まれ呼吸困難…知っておきたいペットの感染症リスク

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「100%の猫が口腔内に保有する菌の感染による『パスツレラ症』が重症化したケースでしょう。犬も75%が口腔内に常在菌として持っています。猫や犬とは無害で共存しているパスツレラ菌ですが、人体に入ると症状が出ることがあります」

兼島獣医師は、飼い始めたばかりの子猫から6歳女児が接触感染した真菌症の「皮膚糸状菌症」を見抜いたこともある。

「動物病院を受診した子猫にも額に脱毛が見られ、皮膚糸状菌症にかかっていました。飼い主の家族で、小学1年生の女の子だけ頭部が脱毛してきて、5カ月間で5軒の病院を転々としていましたが、アトピー性皮膚炎などと診断されて、皮膚糸状菌症を悪化させるステロイド剤も投与されていたようです。飼い主は、子どもの病院で猫の件は伝えていませんでした」

 飼い主から相談された兼島獣医師は、猫も人も、抗真菌薬による治療が可能と伝えた。女児も治療開始から3カ月後にはすっかりよくなったという。調べたところ、その子猫はペットショップ内で犬から感染した疑いが強いことがわかった。皮膚糸状菌は、犬と猫の間や、犬・猫から人間へ感染する。

 現在、国内のペットから人への感染症は、適切に治療をすればほとんどが治せる。神経質になりすぎる必要はないが、「糖尿病や免疫不全などの基礎疾患がある人や、免疫力の弱い乳幼児や高齢者は、感染症が重症化しやすいので注意が必要」と兼島獣医師は注意を促す。

AERA 2015年7月13日号より抜粋


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