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いじめ自殺「悪いのは自分と一部の人」少年が残した言葉

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 7月10日午後、名古屋市南区の市立中学2年の男子生徒(13)がマンション11階から転落死した。自宅に残した大学ノートに、ボールペンで走り書きをして。

「いろんな人から死ねと言われた…」

 遺書は「いじめによる自殺」を強く示唆していたが、翌日、記者会見した中学校長は、「(いじめは)把握していない」と繰り返した。19日、終業式を迎えた中学では生徒540人と職員が黙祷を行い、校長は「命の尊さや思いやる気持ち、言葉の大切さを、もう一度、しっかりと考えていきましょう」と挨拶したが、生徒が死を選んだ理由の説明も「いじめ」という言葉もなかった。校長は「生徒の心のケアを第一に考えた」と話したが、生徒の心に響いたか。

 生徒たちは、報道機関や市教育委員会にこう答えていた。

「毎日周りから『死ね』と言われていた」「事件当日の帰りの会に『死ね』と言われた」

 全校生徒を対象にしたアンケートでは、生徒へのいじめと受け取れる言葉や行為を「自分で見聞きした」と101人が答え、うち21人が「死ね」、5人が「自殺してみろ」と聞いたという。

 記者会見で担任は、

「学校現場で生徒と接していると『死ね』『きもい』『うざい』はあいさつのように交わすのが現状で、聞くたびに心を痛めていた。どんなに軽い気持ちでも人に対して『死ね』という言葉を言うもんじゃないという指導をずっとしてきたつもりだ。指導しきれなかった自分の未熟さがくやしくてなりません」

 と涙声になった。ただ、男子生徒がいじめられていた認識があったかどうかについては答えず、「認識がなかった」と述べた校長と同じ態度になった。

【男子生徒が書き残した内容】
 まず自殺しようと思ったのは、なぜかですが、一つ目、自分自身に嫌気がした。二つ目、いろんな人から死ねと言われた、ということがあったからです。

 一つ目についてはうそをたくさんつく。提出物も出さない。そんな自分がいやになりました。先生や両親には、こんな自分を変えられなくて申し訳ないです。

 二つ目はそのままあえて名前は言いません。気付いてあげられなかったなどと後悔しないでください。自分から隠していたのです。大丈夫なようにふるまっていたのです。悪いのは自分と一部の人なのですから。さようなら。もし死後の世界があるなら、見ています。ありがとう。

AERA 2013年7月29日号


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