『SATC』が25年の歳月を経てパワーアップ! 原作者が現代ニューヨークの恋愛事情を本音で記す 〈BOOKSTAND〉|AERA dot. (アエラドット)

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『SATC』が25年の歳月を経てパワーアップ! 原作者が現代ニューヨークの恋愛事情を本音で記す

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25年後のセックス・アンド・ザ・シティ

キャンディス・ブシュネル,ジェーン・スー,ジェーン・スー,長澤 あかね

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 1998年から2004年にかけてアメリカで放送された大人気テレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』(『Sex and the City』、通称:『SATC』)。ニューヨークに住む30代独身女性4人の恋愛やセックスを赤裸々に描き出した本作は、日本でも多くの女性の支持を得て一世を風靡しました。
 ドラマの原作は、ライターのキャンディス・ブシュネルさんが週刊紙『ニューヨーク・オブザーバー』に1994年から連載していたコラム「セックスとニューヨーク」です。あれから早25年の時を経て、当時30代だったキャンディスさんは50代後半に突入。そして、25年前とは異なる、現代のニューヨークを取り巻く熟年層の恋愛や性事情についてまとめた書籍『25年後のセックス・アンド・ザ・シティ』を発売しました。
 子どもの巣立ち、熟年離婚、親の介護、更年期障害、病気の心配など、立ちはだかる壁は人それぞれですが、多くの人にとって40代、50代は新たな変化をむかえる年代でしょう。キャンディスさんは50代になって離婚を経験。本書ではシングルに戻った彼女が、「ニューヨークにはまだ、私がセックスできるチャンスはあるの?」(本書より)と疑問を投げかけるところから始まります。
 「たとえセックスのチャンスがあったとしても、私には無理だろう」(本書より)と最初は恋愛市場へのカムバックに消極的だったキャンディスさんですが、大都会・ニューヨークはやはり刺激的! さまざまなチャンスが訪れ、さまざまな問題が発生します。
 
 また、25年前と大きく異なるのがインターネットやSNSの存在です。キャンディスさんは「記事の実験」という名目のもと、出会い系サイト「Tinder」に登録。「私自身もババアだけれど、ジジイとはつながりたくないのだ。だって、それじゃあ日常生活とおんなじじゃない?」(本書より)なんて、彼女の本音もさく裂します。そして、興味のある男性の年齢層を22~38歳に設定したところ、若者たちからどっと反応が来ることに! その後、31歳のジュードと実際に会うことになりますが、その結末はぜひご自身でご覧あれ。
 ほかにも、「カブ(中年女性が好きな若い男性)」との付き合い方、高額化粧品などの美容、50代以降の女性が大きな喪失感に陥る「ミドルエイジ・マッドネス」、おじいちゃん世代とのセックス問題などなど、人生のテーマが盛りだくさん。
 
 あのころ、リアルタイムで『SATC』に熱狂していた人も今は40代、50代。キャンディスさんとともに年を重ねて同じような悩みを抱える人、そして、リアルタイムではなかったものの『SATC』に熱狂した経験がある多くの人にとって、『25年後のセックス・アンド・ザ・シティ』は、きっと新たなバイブルとなってくれるに違いありません。


(記事提供:BOOK STAND)

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