ノンフィクションを読むようになって海外の面白さに気づいた------アノヒトの読書遍歴:カルロス矢吹さん(前編) 〈BOOKSTAND〉|AERA dot. (アエラドット)

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ノンフィクションを読むようになって海外の面白さに気づいた------アノヒトの読書遍歴:カルロス矢吹さん(前編)

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(写真:BOOKSTAND)

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ノンフィクション作家として活動するカルロス矢吹さん。大学在学中に、海外の音楽フェスティバルでスタッフとして働いたことをきっかけに、日本と海外を往復しながら執筆活動を行っています。これまで、世界を題材とした様々な著書を手掛け、2014年には地中海に浮かぶ島をモチーフにした『のんびりイビサ』、2015年には『北朝鮮ポップスの世界』を執筆。今年1月には『アフター1964東京オリンピック』を上梓しました。そんなカルロスさんは、普段はどんな本を読んでいるのでしょうか。日頃の読書生活について伺いました。


------カルロスさんは日頃から様々なジャンルの本を読まれているそうですが、本はいつ頃から読むようになったのでしょうか?

「これまで、数多くの本を読んできてたくさんのことを教えてもらいましたが、いつから読んでいたかは自分でははっきりとは覚えていません......。強いていえば、幼少期に、母親が寝かしつけるときに読んでくれていたので、それがきっかけかなと思います。ちなみに、母親は雑誌の『ムー』とか、怪奇現象の本が好きで、実家にはそういった本が多くあります。今でも母とは『東スポの一面UFOだったよ!』とか連絡取り合ったりします(笑)」



------自主的に読書を始めたのは小学生の頃からでしょうか?

「そうですね、当時は野球少年だったので、部屋にこもって本を読むタイプではなかったですが、小説や指南書など幅広く読んでいました。今につながる話で言うと、その後、大学時代になってから『ノンフィクション』を読むようになって。もともとは頭の中で考えることが好きだったんですが、ノンフィクションを読むようになってからは、家に閉じこもっているよりも出歩いた方が面白いことが多いぞ、ということに気がつきました。それまでは海外にも行ったことがなかったのですが、『外(海外)に行こう!』って思ったきっかけをノンフィクション作品が作ってくれました」



------数々の本を読んできた中で、印象に残っている本は何かありますか?

「石田昌隆さんの『黒いグルーヴ』です。石田さんは、現在でも活躍されている音楽ライター兼、音楽を専門として写真を撮られているフォトグラファーです。アフリカの音楽のリズムがどうやって音楽として浸透していったか、実際に現地のアメリカやイギリスに行ったうえでのレポートやインタビューが載っています」


------カルロスさんは、この本からどのような影響を受けましたか?

「黒人が奴隷としてアメリカやジャマイカやイギリスへ行き......という背景がある中で、黒人が持っているリズムが移民とともに浸透していくんですが、音楽1つとっても現地に行ってみないと分からない事が多いなと感じて、この本から影響を受けて僕自身もどんどん海外に取材にいくようになりました。この本には、例えばジャマイカのレゲエとイギリスのレゲエのリズムって微妙に違うということが書かれていて。僕が行った国で例えるなら、ベリーズという唯一イギリス領だった国のレゲエのリズムはまた違う。どういうリズムが現地で好まれているのかは実際に行ってみないとわからないことなどがこの本を通じて知ることがきます」


------どのような時に読み返したくなりますか?

「海外に取材に行く際ですが、気に入っている点を重点的に読み返すことが多いですね。70年代末のロンドンの雰囲気が重点的に描かれているので、その時代の移り変わりなども、本を読んでおくことで体感することができます」


------ありがとうございます。後編でも引き続きカルロスさんに影響を与えた本をご紹介します。お楽しみに!


<プロフィール>

カルロス矢吹 かるろすやぶき/1985年生まれ、宮崎県出身。ノンフィクション作家。日本と海外を行き来しながら、音楽、映画、スポーツ、ファッションなど世界各地のポップカルチャーを中心に執筆業を行っている。ほかにもコンサート運営、コンピレーション編集、美術展プロデュースなど活動の幅は多岐にわたる。著書には『のんびりイビサ』(2014年)、『北朝鮮ポップスの世界』(2015年)、などがある。今年1月に上梓した『アフター1964東京オリンピック』では、1964年に開催された東京オリンピックに出場した選手にインタビューを行い、12人の選手のその後の人生を掘り下げている。


(記事提供:BOOK STAND)

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