学生時代は村上春樹作品を愛読し、映画にも出演しご縁を感じる------アノヒトの読書遍歴:室井滋さん(前編) 〈BOOKSTAND〉|AERA dot. (アエラドット)

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学生時代は村上春樹作品を愛読し、映画にも出演しご縁を感じる------アノヒトの読書遍歴:室井滋さん(前編)

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 女優としてドラマや映画、CMなどで幅広く活躍を続け、エッセイストしても活動している室井滋さん。これまで、映画「居酒屋ゆうれい」「のど自慢」「OUT」「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」などで数多くの映画賞を受賞。2012年日本喜劇人大賞特別賞、2015年松尾芸能賞テレビ部門優秀賞を受賞しました。執筆者としては、近刊に『おばさんの金棒』(毎日新聞出版) 、絵本『しげちゃん』シリーズなど著書を多数出版。絵本『いとしの毛玉ちゃん』(金の星社)に連動したCD「8つの宝箱〜いとしの毛玉ちゃん〜」(日本コロムビア)を同時発売し、文春文庫の著書10作品や、マガジンハウスより著書『ドレスよりハウス』『マーキングブルース』が電子書籍にもなりました。今年7月にはてぬぐいあそび絵本『ピトトトトンよ〜』(世界文化社)を上梓し、9月には絵本『すきま地蔵』(白泉社)の新刊絵本を発刊する予定といいます。今回はそんな室井さんに、日頃の読書生活について伺いました。


------てぬぐいあそび絵本『ピトトトトンよ〜』では絵も手掛けていますが、これまでにもイラストは担当されていたんでしょうか?

「私は長い間、週刊誌や月刊誌などでエッセイを書いてきたなかで、2011年、最初の絵本『しげちゃん』を出版してからは仲間4人と一緒に絵本ライブなんかも始めて。ちょうど今、絵本作家の長谷川義史さんと共著という形で、彼に絵を描いてもらった作品が全部で7作品あるんですが、そんななかで『室井滋のてぬぐいあそび絵本』(世界文化社)では初めて絵にも挑戦してみようと思ったんです。女の子の文通の話なんですけれども、恥ずかしいんですが、ちょっと絵も描いてみました」


------今回、イラストを担当してみようと思ったきっかけはありますか?

「本当は最初から自分で絵を描くつもりだったんです。『しげちゃん』でも自分で絵を描くつもりで。出版社さんに持って行ったら、これ面白いんですぐに取り掛かりましょうと決まって。『絵も私ですよね?』と思っていたんですが、『長谷川さんにお願いしましょう』って言われてガクってなりました(笑)。誰も私に絵を描いてくれって言った人はいなかったので、『室井滋のてぬぐいあそび絵本』はとても勇気ある一冊だと思います(笑)」


------文章はもちろん、絵にも注目ですね。かつてはどんな本を読まれていたんですか?

「学生時代は村上春樹さんの本がすごく好きで。実は私、1981年に村上春樹さん原作の映画『風の歌を聴け』で、3番目の女の子という役でデビューしてるんですけど、その頃からずっと春樹ファンで。大学の仲間が撮った『100パーセントの女の子』や『パン屋襲撃』では自分が主役だったので、春樹さんがノーベル賞を受賞するかしないかのときはいろいろな新聞社の方からコメントをくださいなんて言われました。そもそもですが映像化されているものが少なく、主演作品がいくつかあったり、デビュー作が春樹さんっていうのはなかなかないみたいでして、勝手にご縁を感じています」


------現在はどんな本をお読みになるんでしょうか?

「ミステリーもすごく好きですし、小説は結構読みます。以前、ブックレビューのテレビ番組で1年半~2年くらい司会をさせていただいたことがあって、そのときはゲストの方の本をたくさん読まなきゃいけなくて、相当本漬けの日々を送っていました。忙しくなるとなかなか、小説をじっくり読むみたいなことはできず、それゆえ読み始めるともう夢中になっちゃって、ほかのことが全然手に付かなくなっちゃったりします。だから普段は長編よりも短編のものを就寝前に読む感じですね」


------最近で印象に残った本があれば教えてください!

「和田誠さんの『ねこのシジミ』。どこにでもいるような野良猫を、和田さんの息子さんが拾われたことでスタートする内容の絵本です。何かこうすごい出来事が起こったりとか、とんでもない展開になるみたいなことは一切なくて、淡々とした猫の半生が描かれています。この本を読んでいると、和田さんのお宅にちょっと上がり込んだような感じもしますし、こういうお家にもらわれてきた野良猫はすごく幸せだなと思うし、すべての野良猫がこういうふうであってほしいなという気持ちになります」


------この作品のどんな部分に共感できましたか?

「実は私もかなりの猫好きで、今は3匹飼っているんですけど、以前には6匹~10匹という時代もありまして。全部野良ちゃんなので野良猫のことはとても詳しいんですけど、なんか本当に自然な猫の姿、それからそれに接する人たちの姿がとてもリアルだし、だけどそこに何気ない愛情がとっても感じられて、ちょっと優しい気持ちになるというか、面白いなっていうふうに思います。さりげないことなんですけど、『そうそう』って思えるようなことがいっぱいあったり、うちの猫と同じようなことを猫のシジミがやったりみたいなこととかもたくさん出てくるので、本当にそのまま、嘘のない、でもだからこういうふうに描くのは難しいだろうなと思いながら読める、とっても素敵な一冊です」


------ありがとうございます。後編では室井さんが影響を受けた本をご紹介します。お楽しみに!


<プロフィール>

室井滋 むろいしげる/富山県出身。女優。映画「居酒屋ゆうれい」「のど自慢」「OUT」「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」などで数多くの映画賞を受賞。2012年日本喜劇人大賞特別賞、2015年松尾芸能賞テレビ部門優秀賞を受賞。また、近刊に『おばさんの金棒』(毎日新聞出版) 、絵本『しげちゃん』シリーズなど著書多数。絵本『いとしの毛玉ちゃん』(金の星社)に連動したCD「8つの宝箱〜いとしの毛玉ちゃん〜」(日本コロムビア)を同時発売。文春文庫の著書10作品や、マガジンハウスより著書『ドレスよりハウス』『マーキングブルース』が電子書籍化。7月に、てぬぐいあそび絵本『ピトトトトンよ〜』(世界文化社)、9月に絵本『すきま地蔵』(白泉社)の新刊絵本を発刊予定。


(記事提供:BOOK STAND)

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