「1日50円で買える東大生」が留年をきっかけに出会ったものとは? 〈BOOKSTAND〉|AERA dot. (アエラドット)

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「1日50円で買える東大生」が留年をきっかけに出会ったものとは?

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「東大生の1日を50円で買ってくれませんか?」と呼びかけたブログで注目を集めた、現役東大生ブロガー・高野りょーすけさん。この企画はTwitterをはじめSNS上でも話題沸騰となりましたが、舞い込んだ多数の依頼の中から印象的なエピソードをまとめたものが、2月に上梓された高野りょーすけさん著『現役東大生が1日を50円で売ってみたら』です。



 茨城県の中高一貫校・茗溪学園から、現役で東京大学理科Ⅱ類に合格した高野さんですが、入学して間もなく、勉強だけしか取り柄がない自分に気付いたと言います。



 「受験勉強しかやってこなかったぼくは、東大に入ると、自分よりも勉強ができる人たちにぶちあたった。そして無気力になり、留年した。学校の勉強にしか、自分らしさを見出すことができなかったぼくは、どうすればいいかわからなかった」(本書より)



 部屋にこもって怠惰な日々を送るうち、インターネット上で見かけた「おっさんレンタル」「レンタル彼女」など、自分の時間を売って対価を得る人々の存在や、そのなかでも自身の1日を50円で売っていた「ホームレス芸人」こと小谷真理(こたにまこと)さんに触発されて始めたのが、"東大生の1日を50円で売る"企画でした。



 依頼のなかでも高野さんの印象に残ったのが、発達障害(自閉症スペクトラム)を持つ8歳児の母親からの「息子と数学を語ってほしい」という案件。コミュニケーションに困難さがあるため、情緒支援学級に通っているお子さんでしたが、数学にずば抜けた興味を示し、なんと、数学史上最大の難問と言われる「フェルマーの最終定理」について、高野さんと対等に語り合ったのだとか。



 同企画を通じて、普通に大学生活を送っていたら出会うことがなかった人々と出会ったことにより、やがて高野さん自身にも変化が訪れますが......。現役東大生による体当たりレポートでもある本書は、一読の価値がある貴重な1冊と言えるでしょう。


(記事提供:BOOK STAND)

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