ドラマ『明日、ママがいない』で注目 "社会的養護"とは?  〈BOOKSTAND〉|AERA dot. (アエラドット)

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ドラマ『明日、ママがいない』で注目 "社会的養護"とは? 

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 放送開始直後は「偏見を助長し、子どもたちを傷つける」「児童養護施設の実像とかけ離れている」など多数の批判的な意見が寄せられたドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系列)。スポンサーも全社CMの放送を見合わせるなど異例の事態が続く中、最終回を迎えましたが、放送終了後には「今期、最高の良いドラマでした」「感動しました」「深く考えさせられました」といったコメントが多数寄せられました。



 このドラマで取り上げられたことで児童養護施設の現状に関心を持つ人も増えたようですが、そこで成長した子どもたちがどのように社会に巣立っていくのかは、まだまだあまり知られていません。



 児童養護施設や里親家庭のように、様々な事情から親元で暮らせない子どもたちを、親に代わって養育する仕組みを『社会的養護』といいます。そんな社会的養護の下で育った子どもたちは15~18歳で施設を退所し、社会に出ることになります。



『大丈夫。がんばっているんだから』の著者・渡井さゆりさんは、実の両親から虐待を受けたのち、児童養護施設を転々としたそうです。入所先の職員の中にも、心を開いて話せる人はいなかったと語っています。また、学校に行っても友達も作れず、ほとんどしゃべらなかった小学生時代を振り返り、学校のような特定の状況では話せなくなってしまう『場面緘黙(ばめんかんもく)』の状態だったと述べています。18歳になり、たった1人で社会に放り出された渡井さんは悩みを相談できる人もいない中で孤立感を深め、自殺を考えたこともありました。



 しかし、社会的養護の下で育った当事者として、自分と同じような境遇の人々の力になれたら...との思いから一念発起し働きながら大学に進学。大学在学中の2006年から、同じ経験をした当事者たちと共に「児童養護の当事者参加推進勉強会 日向ぼっこ」を始め、2008年には「特定非営利活動法人 社会的養護の当事者参加推進団体 日向ぼっこ」を立ち上げるに至りました。



 社会的養護で育った若者たちの憩いの場「日向ぼっこ」が誕生するまでの過程を描いた本作。渡井さんの過酷な半生を描きつつも、読後感が決して暗くないのは「あなたはひとりぼっちではない、一緒に歩んでいこう」という、渡井さんの強いメッセージが伝わって来るからなのかもしれません。



【関連リンク】

『特定非営利活動法人 社会的養護の当事者参加推進団体 日向ぼっこ』

http://hinatabokko2006.com/


(記事提供:BOOK STAND)

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