2012年に出版された新刊書籍は、8万冊あまり。単年でのミリオンセラーは1冊もありませんでした。特定の本に人々が群がっていた時代は終わり、読者の好みは他のメディアを含め、分散しています。新刊書は、またたく間に書店の店頭から撤去され、それゆえ"読むべき本"を選ぶことが難しくなっているのが現状です。



そんな状況を嘆く読書の役に立つべく、昨年に続き企画されたのが書籍『ノンフィクションはこれを読め! 2013 - HONZが選んだ110冊』です。



HONZは、"読むに値する「おすすめノンフィクション」を紹介するサイト"として、2011年7月に開設されたサイトです。代表であるマイクロソフト株式会社の元社長・成毛眞氏を筆頭に、文筆家、ビジネスマン、学生、医学部教授、タレントなど20名前後が所属したいます。対象ととなるのは、小説などの創作を除く、サイエンス、歴史、社会、経済、医学、アートなどのあらゆる著作。これらを定期会合で互いにプレゼンで発表しながら、サイト上で紹介してきました。



昨年は、メンバー同士の互選によって年間ベスト作品を選んだものの、今年着目したのは作品のレビューごとの"PV(ページビュー)数"。果たして、1年間で刊行された書籍8万冊、さらに、HONZ上でレビューが掲載された500冊の中から選りすぐられた110冊とは?



年末年始だけでなく、これからの1年も本まみれで過ごせる1冊です。